公演日時
2024/10/18(金)-20(日)
★=終演後、アフタートークあり
10/18(金) 14:00 ★アフタートークゲスト:古賀及子さん(エッセイスト)
10/18(金) 19:30
10/19(土) 14:00 ★アフタートークゲスト:小沼理さん(ライター)
10/19(土) 19:00
10/20(日) 14:00 ★アフタートーク:再演『エリカによろしく』創作メンバー
※受付開始・開場は開演 20 分前
※上演時間は約 100 分を予定(途中休憩あり)
チケット
予約/当日
一般 3,000円 学生 2,000円
戯曲付き(予約のみ)
一般 4,000円 学生 3,000円
アクセシビリティ
- 車椅子、補助犬同伴でご来場のお客様は、予約時に備考欄へご記入ください。詳細について折り返しご連絡いたします。
- 聴覚に障害のあるお客様には、台本の事前データ送付および当日貸出が可能です。予約時に備考欄へご記入ください。
会場
東京都三鷹市下連雀 3-33-6
三京ユニオンビル 5F
三鷹駅南口・中央通り直進3分、右手にある茶色いビル5階
推薦コメント
今ここを生きる私は現在を知覚しながら、過去あるいは記憶とも常に接続している。この文章を書く私が昨年の『エリカによろしく』の上演を思い出しているように。だが、そのことは日常において強く意識されることはない。
しかし福井歩の演出はそこにあるリアリティを強烈に具体的な手触りをもって掬い上げ、今ここに別の時空間を、あるいは私とは別の人間の知覚を呼び込んでしまう。だから今ここの現実が揺れる。一方、魚田まさやの戯曲もまた、世界の、あるいは人の不可解さをごろりと差し出してみせる。描かれるのはある二人の人物の関係とその変化というごく私的なものだが、その向こうに世界の真理めいたものが閃くのだ。
そして世界はますます不可解なその相貌を顕わにする。上演を通してそれらに触れる体験は、強烈な驚きに満ちたものになるだろう。私にとってはそれこそが芸術に触れる悦びでもある。
―山﨑健太(批評家/ドラマトゥルク)
★山﨑健太氏による初演レビューはこちら(artscape)
「エリカによろしく」再演に向けて
劇作家のコメント
去年の初演を見た時、上演は去っても、そこで発された声は戯曲に確かに染みこんで残るのだと感じました。再演では、その場で発される声と、テキストに染みこんだ過去の声、二重の声が立ち上がると言えるのかもしれません。それは作家としてとてもとても嬉しく、感動的な出来事です。
悲しく虚しい気持ちになるニュースや出来事はやまず、こんな世の中いっそ壊れてしまえと思ってしまう時もありますし、ほとんど全ての人にその冷たいやけっぱち心が住み着いているとすら思います。しかしだからこそ、愛にまつわるこのささやかな物語が、より豊かな力を持ってみなさんの前に現れることを心から願っています。
初演をご覧いただいた方も、そうでない方も、ぜひお越しください。
魚田まさや
劇作家。別役実やアーサー・ミラーの影響を受け、人物の会話で織り成される劇空間に、悪夢や奇妙なイメージが混交していく作風の戯曲を創作する。
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演出のコメント
再演すると決めたのは私だが、そもそも一度上演した作品をもう一度上演するとはどういうことなのだろうか、と考えている。再演の目的は、初演よりうまくやることではない。「初演と同じ」を目指しても全く同じにはならないし、仮に初演を再現できたとしても、そんな上演はきっとつまらない。
距離と配置を慎重に探る。戯曲のことばを信じて動き、何かが起こったら考える。このような暗中模索は初演時と同様ですが、初演とは異なる力が生まれるよう、再演の稽古に励みます。
福井歩
1992年関東生まれ。2016年立教大学映像身体学科卒業および2018年同大学院現代心理学研究科映像身体学専攻博士課程前期課程修了。俳優の発話とテキストの間に距離を生成し、俳優の身体の空間への配置を意識した演出/上演を行う。現在は一般企業で働きつつ、創作を行っている。
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